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――MQ立ち上げの話を教えて下さい
「MQ企画当初は、純然たるファンタジーでした。最初のプロットを拝見する感じだと、ちょっと理解しづらい概念が多く登場していたので、色々と社内で検討した結果、現代物にしてファンタジー要素をからめる、という方針に修正して戴きました。」

――概要を拝見すると、アヴァタールとか黒死評議会、難しそうな言葉が多いですね。
「アヴァタールは、ある高次元の人々にとって意味のある
  人物を指す言葉です。黒死評議会は、その世界の人々の国会みたいなものですね。難解になりがちな設定を、かみ砕いて分かりやすくするよう、広報でも努力しています(笑)」

――主人公が好きになった女性は死ぬ、とありますが?
「主人公がそうした運命のもとにある、という設定のようです。実は私もシナリオの細部まで聞かされていないので、これに関してはこれ以上コメントできません。」

――どんな主人公なのでしょうか?
「母親が突然惨殺され、そして実の息子では無かったという事実を知らされます。身も心もかなり疲弊している状態で、母親の死体はついに見つからず、主人公の狂言殺人ではないかと警察に疑われ、ナーバスに荒んだ状態…そんな場面から物語はスタートします。荒んだ彼に語りかける美少女が一人いまして、その不思議な少女が主人公を別世界へと誘います。典型的な巻き込まれ型の主人公ですね。」

――どんな世界へと誘われるのでしょうか。

「主人公が住んでいる世界とは別世界です。」

――アヴァタールとはどういう立場の人間ですか?
「先ほども言いましたが、ある高次元の人々にとって、意味のある人物を指す言葉です。この人物の抹殺が決定され、次々と刺客が放たれます。しかし意味のある人物というのは、ネガティブだけでなく、ポジティブなものも含まれています。」
  ――アヴァタールを信奉したりする人間もいるわけですね?
「そうですね。追う者がいれば、逃がそうとする者もいます。破滅に導くと言われるアヴァタールですが、そうでないと考える者もいます。主人公はその狭間で、色々なことを見聞きし、自分の数奇な運命を知ることになります。」

――色々なキャラクターが登場しそうですね。主人公をはじめとして、これらはどのようにキャラクタをメーキングしていくのでしょうか?
「ごく普通です。企画側でしたためた文字資料を、原画家さんに見て戴き、ラフを描いて戴いて相互にディスカッションしながら、作り上げていく感じですね。今回の原画家さんは、かなりモチベーションも高く、とても良い絵があがってきていますよ。」

――大カマとか、日本刀とか、バトルっぽいアイテムが多いようですが?
「もともとはファンタジーだった設定の名残だと思います。主人公も剣を使って戦うことになりますが、近代っぽい兵器も登場するようです。」

――どのような兵器ですか?
「まだ言うなと制作サイドからキツく言われています(笑)」

――発売時期はどれくらいになりますか?
「夏くらいには発売をしたいと考えていますが、絵の上がり次第です。原画家先生がスパートをかけて戴くと助かります、と、この場を借りてお願いを(笑)」

――他にも企画が進行していそうですね?

「現在、私が制作進行しているゲームは三本ありまして、一つがこのMQ、そしてLT、もう一つがEG2です。他の進行さんのことは分かりません。」

――LT? タイトル名ですか?
「いえ、コードネームです。社内的にプロダクトを短いアルファベットで呼ぶことが多いので。だいたいタイトルの省略形のことが多いですね。ただ、MQはMQです。サブタイトルは
  付く予定ですが…。MQに関しては、雑誌のマジ○ューのことですか、とか、メールで色々な反響を戴いていますが、とりあえずこれがタイトルという認識で間違いありません。」

――分かりました。ところでみんなが待ち望んでいるミステリート2は?
「ミステリート2は私が担当していないのでコメントできません。ごめんなさい。」

――お忙しいところありがとうございました。次回は原画家さんへ直撃インタビューを行いますのでお楽しみに!


2005年4月某日 アーベル会議室にて